〈前編〉舐め犬調教篇
少し趣きが変わって、今回は”舐め犬調教篇”です。
過去、私が「舐め犬」という名前も知らなかった頃に、その存在と技術?を教えてもらった時の話になります。
普段はリアリティを重視して書いておりますが、今回は(出会いからかなり!)現実離れしているので、フィクション強めの表現をさせて頂きます。
エロさは少ないので、エロいのを求めて来られたエロい方は、四つん這いや耳責めのエントリーに戻って頂き、賢者タイムになってからお読み下さい。
[はじまり]
夕方の映画館。
ずっと観たかった映画を見る為、仕事を早く切り上げてきた。
平日ながら監督のトークショーもあるためか、人の入りは悪くない。
客層は男性中心だが、女性のお客さんも数名は目に入る。
私の隣にも2人連れの女性が座った。
ゆるふわな雰囲気の女性と、黒髪ロングの女性。
年齢は自分よりやや年上だろうか。
雰囲気があり、客の中ではかなり目立っているように見えた。
映画は期待通り、とても素晴らしかった。
監督のキャラクターも濃く、そのトークは会場の皆を満足させたと思う。
終演後帰る準備をしていると、隣に座っていた黒髪の方の女性から突然声をかけられた。
「今日は友達がいるんで、もしよかったら……」と渡された名刺。
裏には、“今度一緒に映画の話でもしませんか、ご連絡お待ちしてます”の文字!
はじめての経験に少し戸惑いながらも「ありがとう!」と笑って名刺を受け取る……
笑い返してくれた笑顔は、大人の魅力にあふれていた。
ドラマや映画のワンシーンでも最近は使われない。
こんな出会い方、本当にある??
家に帰ってさっそく名刺を確認する。
会社ではなく、個人名刺のよう。
……宗教、マルチ、政治勧誘、イタズラ、可能性を考え出すとキリがない。
その後飲みに誘ったのは、単純に好奇心が勝ってしまったからだ。
待ち合わせに現れた彼女は、そんな心配とは無縁な様子。
美しい黒髪に、いわゆるアジアンビューティーという表現がぴったり。
年齢は30代半ば、フリーでファッション系の仕事をしているそうで、声をかけたのは(比較的好みの?)男性と映画の話をしたかったからだったらしい。
名刺に書かれた文章そのままだ。
映画の話以外にも、彼女が語る話はどれもおもしろく、惹きつけられるものばかりだった。
少し名の知れたアーティストとの同居生活、アングラな芸術活動、独特の哲学と死生観……そして、これまで飼っていた「舐め犬」の話。
「……え? 舐め犬って、なんすか?それ。」
何となく想像がついたが、つっこんで聞いてみる。
「ふふ……全部ね、舐めて気持ち良くしてもらうの。舐めるだけ……」
「へえ…ちょっとおもしろそうですね。今も飼ってるんですか?」
「…それは秘密。……試してみたい……?」
「…いいんですか?」
お互い酔ったせいもあり、軽いノリで話は進んでいった。
ごくごく普通に見えたマンションの一室は、彼女の話が大げさではないことを物語っていた。
”アジア系雑貨”ではなく”東洋の調度品”とでも呼ぶのだろうか。
今まで行ったことがある女性の部屋とは、全く別物だった。
これまた聞いたことのない名前の紅茶を飲みながら、舐め犬についての説明を聞く。
あくまでも両方向のコミュニケーションを楽しむこと、今回は初めてということで軽めの内容にすること、細かい指示を出すが次からは察して動くこと等、基本的なことを教えてもらった。
「だいたい分かりました。後はやりながら指示してくれればいいですよ。」
「じゃあ、今日はこれ……つけよっか」
慣れた手つきで取り出される手錠……
東急ハンズとかで売ってるのじゃなく、割とガチっぽいやつじゃん。それ。
後ろ手に手錠をつけられた私を目の前にして、ご主人様が1枚ずつ服を脱ぎはじめました……
続きます。
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